自然気胸と効かない麻酔とポシェットタプタプ事件②

病気の話
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前回までのお話↓

自然気胸で即入院となった私。

事件はまだ続きます。

車椅子を拒否して怒られる

家族が病院に呼ばれ、入院の手続きが進んでいく。

あいにく個室しか空いてないから入院費用が少し高くなると言われたが、私としてはラッキー。

個室でのんびりしたいもんだと危機感ゼロの思考。

病室の準備が整い案内される。

が、看護師が車椅子を持ってきた。

いや、自分で歩けるんで。

心臓を肺に圧迫されてヒューヒュー息をしているのに乗車拒否。

乗ってください。

看護師さんに促されても一向に乗車拒否。

私は潔癖症、とにかく不特定多数が使用したものは苦手だった。

強迫性障害はこの頃から活発である。

私は自分の足でここへ来た。

自分の足でここを出て行く。

アシタカばりにやせ我慢して頑なに乗車拒否。

乗る乗らないの押し問答を数回繰り返したあと、

乗らないと死にますよ!!!

看護師さんに結構ガチギレされ、ビビって乗ることを決意する。

しかし最後の抵抗、エレベーターホールに着いたとき、降りて横の階段から自分の足で上がろうとした。

看護師さんブチギレ、

死にたいんですか!!!!

エレベーターで病室へ参ります。

早々に緊急処置が必要

病室に着くなりベッドに寝かされ、着ていたものを脱がされる。

いきなり緊急処置の準備が始まった。

内容はメスで胸に穴を明け、そこに管を通し、胸腔内の空気を抜くというもの。

…怖くない?

入院も手術も未経験の自分には恐怖でしかない。

しかし、着々と準備を進める看護師さん達。

そして、先程の外科医が登場。

続いて謎の女医登場。

さらに看護師見習いらしき若い女子が十数人病室に入ってくる。

…待て待て待て。

どうやら研修中で見学に来たらしい。

完全に見世物である。

上半身裸でなんだか恥ずかしい。

しかし、何も出来ない私はただ時が過ぎるのを待つのみ。

謎の女医の正体

謎の女医は出来るオーラとフェロモンぷんぷんである。

局部麻酔の準備をしている。

…外科医にアドバイスされながら。

お前も見習いかい!

外科見習いの先生でした。

その見習い女医に、胸に局部麻酔を打たれる。

歯医者以外では初めての麻酔である。

女医はとりあえず麻酔だけを打ち、メスを入れて管を通すのは外科医の役目。

役目を終えた女医は、入口付近で腕を組み、壁にもたれ掛かってこちらを見ている。

出来るオーラは崩さないやつだ。

効かない麻酔

他の実習生達は皆メモを準備しメスが入るのを待ち構えている。

じゃあ、切りますよー。

外科医が軽い感じでメスを体に入れた。

サクッ。

…イテエェェェーーーッ!!!

痛い、めちゃめちゃ痛い!!

私の絶叫がこだまし、ザワつく病室。

外科医が慌ててメスを引っ込め、再度局部麻酔を打ち直す。

女医、麻酔失敗してました。

麻酔を打つ場所を間違えたのか知らんが、とにかく普通にノー麻酔の場所にメスを入れられてしまった。

実習生達、メモを取るなら今だ。

女医の失態をメモしてくれ。

外科医が打った麻酔は効いてくれて、処置が続行される。

処置中、私は入口付近で腕組み姿勢を崩さない女医をずっと睨んでいた。

その後、無事胸に管を通し処置は完了。

ドレーン処置と言うらしい。

管を使って胸腔内の空気を抜いて圧力が無くなれば、スポンジ状の肺が自然と元の大きさに戻るという。

その管はショルダーバッグのような透明なプラスチックの容器に繋がっている。

このプラスチックの容器、通称ポシェット(私が勝手に命名)には胸腔内に溜まった唾液などの水分も排出されて溜まる仕組みだ。

どれくらい溜まったか毎日看護師さんがチェックする。

入院中はこの管とポシェットを常に身に付けて生活しなければいけない。

こうして私の2週間の入院生活が始まった。

まだ続きます。

 

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